合田正人さん選書フェア〈『幸福の文法』を読む〉開催中!

只今、神田神保町店3階にて、合田正人さん(思想史家・明治大学文学部教授)の選書フェア〈『幸福の文法』を読む〉を開催中です!

新著『幸福の文法』(河出書房新社)の豊富な含蓄を感じられる、素晴らしい選書&選書コメントを、合田さんより頂きました。

同書成立の生々しい思考の現場を垣間見ることのできる、水準の高い、見ごたえのあるフェアとなっていると思います。ぜひ足をお運びください!

↓選書コメントをまとめたフェアのしおりも配布中!

選書をして頂いた合田正人さんと、哲学者・江川隆男さんとのトークイベントが、7月27日(土)に、拙店で開催予定です。こちらも奮ってご参加ください。(詳細は以下リンク先にてご覧いただけます)

http://www.tokyodo-web.co.jp/blog/?p=5070

眉村卓『たそがれ・あやしげ』刊行記念フェア開催! 神田神保町店3階

なんてことない日常にひそむ、異界へのわき道……。

くたびれた男たちが紛れ込んだ21の奇妙な世界。

全編単行本未収録!

今年で作家生活50周年を迎えられた眉村卓先生の最新刊『たそがれ・あやしげ』(出版芸術社)の刊行を記念して、神田神保町店3階でフェアを開催しています。

今回眉村先生には、ご自身に影響を与えた本10冊を選書していただき、その1冊1冊について先生直筆のコメントをいただきました。

併せて展開している出版芸術社刊行のSF・ミステリーシリーズにも魅力的な書籍が揃っていますので、是非1度ご覧ください。

7月16日追記:『たそがれ・あやしげ』サイン本入荷しました!

7月20日追記:『たそがれ・あやしげ』サイン本完売しました。ありがとうございました。

8月21日追記:最新刊『自殺卵』のサイン本入荷しました! フェアは3階エスカレータ前に場所を移して継続しています。

 

眉村 卓(まゆむら・たく)
一九三四年、大阪に生まれる。大阪大学経済学部卒。耐火煉瓦会社勤務の傍ら、SF同人誌「宇宙塵」に参加。61年、「SFマガジン」第1回SFコンテストに投じた「下級アイデアマン」が佳作入選し、デビュー。63年、いわゆる日本SF作家第一世代の中で最も早く、処女長編「燃える傾斜」刊行。その後コピーライターを経て、65年より専業作家になる。企業社会と個人の関係をテーマにしたいわゆるインサイダー文学論を唱え、ショートショートやジュニアSFでも健筆をふるい、絶大な人気を博す。71年、未来の管理社会を描いたインサイダー視点SFの集大成ともいうべき〈司政官〉シリーズを開始。79年、その長編第一作『消滅の光輪』で第7回泉鏡花文学賞を受賞した。近刊に、『日がわり一話①②』、『新・異世界分岐点』、『妻に捧げた1778話』、『いいかげんワールド』、『沈みゆく人』、『しょーもない、コキ』、『眉村卓コレクション異世界篇Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ』などがある。

写真提供:産経新聞社

神田神保町店3階人文書売場から、叢書ウニベルシタス、西洋古典叢書のご案内

神田神保町店3階人文書売場では、法政大学出版局さんの叢書ウニベルシタス、京都大学学術出版会さんの西洋古典叢書を(出版社品切れの書籍を除き)全巻とり揃えております。

西洋古典叢書は今年、100タイトルを超え、叢書ウニベルシタスは1,000タイトルを数えようとしています。

叢書として出版社さんが刊行を続けられているからには、書店においても、叢書として揃える事による効果と必然性が、おのずと生じるものとの考えております。

ヘレニズム・ローマ期から今日まで伝わる古典の価値が、現在我々が手にしている尺度のみによって安易に測ることが不可能であることは言うまでもなく、人文系専門書にあっても、その価値は刊行時の評判以上に、その時々の言説・関連書籍の出版状況に大きく左右され、一定ではありません。書店員の主観的な判断とは異なる判断の尺度を担保してくれるシステムのひとつが、古典、及び専門書の叢書です。

こうした叢書のシステム(体系)を、一望のもとに俯瞰できるというのは、現在のところインターネットの環境では実現されていない、リアル書店の醍醐味と言えるでしょう。

是非ご来店のうえ、売り場をご覧いただければ幸いに存じます。(人文書担当・三浦)