10/27(木)  早川タダノリさん×藤村妙子さんトークイベント
『ディストピア 満洲国 ~日本人の心を捉えたプロパガンダ~』

テレビ・雑誌・書籍で繰り広げられる「日本スゴイ」エピソードの氾濫。侵略のキーワードとなった「八紘一宇」などという時代錯誤な言葉を政治家が国会の場
で平気で口にするようになった社会状況。同じような時代が、80数年ほど前にもあった。
今から85年前の1931年9月18日に起きた柳条湖事件(満洲事変)。
事件はやがて満洲全土に広がり、翌年、大日本帝国は傀儡国家「満洲国」をつくった。満洲事変を受けて日本国内の新聞・雑誌・書籍での「日本のスゴイ」は一大ブームになった。

傀儡国家満洲国は「王道楽土」とうたわれ、その開拓にはさまざまな事情を抱えた人びとが満蒙開拓団として派遣された。その数、敗戦までに全国で約32万人(青少年義勇軍を含む)。あまり知られていないが、そのうち東京からは約1万1千人もの人びとが様々な事情で満蒙開拓団に加わっている。多くの人びとがユートピア(王道楽土)を目指して大陸へと渡った。しかし、彼らを待ち受けていたのは開拓先での厳しい現実と敗戦による悲惨な逃避行だった。「日本スゴイ」の大合唱は私たちをどこに連れて行くのか?

「原発」や「愛国」などの20世紀のプロパガンダに詳しい『「日本スゴイ」のディストピア』の著者早川タダノリさんと、東京からの満蒙開拓団の全貌を明らかにした『東京満蒙開拓団』の執筆者の1人藤村妙子さんが、満蒙開拓時代の日本のプロパガンダとその末路を語ります。

プロフィール

早川 タダノリ(はやかわ・ただのり)

1974年生まれ。編集者。主に戦前・戦中の広告収集によるプロパガンダ研究家。『神国日本のトンデモ決戦生活』『原発ユートピア日本』『憎悪の広告』(いずれも合同出版)『「愛国」の技法』最新刊『「日本スゴイ」のディストピア』(いずれも青弓社)

藤村 妙子(ふじむら・たえこ)

1954年 東京生まれ 1973年都立高校卒業 同年から地方自治体勤務 2007年9月 東京都大田区内の市民運動活動家と「東京の満蒙開拓団を知る会」を結成。 2012年9月 共著「東京満蒙開拓団」(ゆまに書房)を出版

開催日時:2016年10月27日(木) 19時00分~(開場18時30分)

開催場所:東京堂書店 神田神保町店6階 東京堂ホール

参加方法:参加費 500円(要予約)

参加ご希望の方は店頭または電話にて、『早川 タダノリさん×藤村 妙子さんトークイベント参加希望』とお申し出いただき、名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さい。電話 03-3291-5181 イベント当日と前日は、電話にてお問い合わせ下さい。

当日17:00より1階レジカウンターにて受付を行います。 受付時にお渡しするイベントチケットは6階入口にて回収致しますので、そのままお持ちください。

10/21(金) 『本人に訊く(壱)よろしく懐旧篇』(椎名誠旅する文学館)刊行記念
椎名誠さん・目黒考二さん公開対談「さあ、なんでも訊いてみろ」

1979年のデビュー以来、エッセイ、小説、写真集と多くのベストセラーを世に送った椎名誠。長年の盟友、目黒考二が、椎名の処女作『さらば国分寺書店のオババ』から順に全著作を精読し、明かされなかったウラ話、コトの真相を訊き尽くしました。その集大成の第一弾『本人に訊く(壱)よろしく懐旧篇』の刊行を記念して椎名VS目黒の公開対談を行います。当日は『本人に訊く』そのものについての目黒の椎名へのインタビューならぬ、キビシイ取り調べも!? お楽しみください。
また、当日は、毎年ご好評いただき、今回から書店での店頭販売も行います椎名撮影のオリジナルフォトカレンダー2017年版「ぼくらのいちばん好きな友人たち」を、いち早く会場にてお求めいただけます。

 

プロフィール

目黒 考二(めぐろ・こうじ)

エッセイスト・文芸評論家・編集者。東京都生まれ。2001年まで本の雑誌の発行人を務める。2001年より、同誌顧問だったが2011年に顧問からも退いた。2011年「椎名誠 旅する文学館」の初代名誉館長に。

椎名 誠(しいな・まこと)

作家。東京生まれ。1979年より小説、エッセイ、ルポなどの作家活動に入る。これまでの主な作品は、『犬の系譜』(講談社)、『岳物語』(集英社)、『アド・バード』(集英社)、『中国の鳥人』(新潮社)、『黄金時代』(文藝春秋)など。2011年にスタートした公式インターネットミュージアム「椎名誠 旅する文学館」は、http://www.shiina-tabi-bungakukan.com

開催日時:2016年10月21日(金) 19時00分~(開場18時30分)

開催場所:東京堂書店 神田神保町店6階 東京堂ホール

参加方法:参加費 500円(要予約)

参加ご希望の方は店頭または電話にて、『椎名 誠さん×目黒 考二さんトークイベント参加希望』とお申し出いただき、名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さい。電話 03-3291-5181 イベント当日と前日は、電話にてお問い合わせ下さい。

当日17:00より1階レジカウンターにて受付を行います。 受付時にお渡しするイベントチケットは6階入口にて回収致しますので、そのままお持ちください。

【神田神保町店2016/9/27調べ】週間ベストセラー

〆切本  左右社
最後の秘境東京藝大 : 天才たちのカオスな日常  新潮社
小さな出版社のつくり方  猿江商會
戦争まで : 歴史を決めた交渉と日本の失敗  朝日出版社
芝浜 : 落語小説集  小学館
狂気の巡礼  国書刊行会
『イムジン河』物語 : “封印された歌”の真実  アルファベータブックス
誰が音楽をタダにした? : 巨大産業をぶっ潰した男たち  早川書房
ねこはい に  青林工藝舎
映画という《物体X》 フィルム・アーカイブの眼で見た映画  立東舎
〈09月27日調べ〉

10/14(金) 『ボクシングと大東亜〜東洋選手権と戦後アジア外交』(忘羊社)刊行記念  乗松優さん講演―—フィクサーがつないだボクシング外交秘話

2016年6月の刊行から書評が相次ぎ、話題を呼んでいる異色のボクシング本『ボクシングと大東亜』の著者・乗松優氏が、国内はもとよりハワイ、フィリピンの関係者のもとへ足を運びながら、15年におよんだ研究と取材の裏話をまじえつつ、敗戦によってアジアへの足がかりを失った日本が、興行師やヤクザ、国士、政治家たちの野望が入り混じった〈東洋選手権〉を通して国際舞台に復帰していく過程をスリリングに解き明かします。

※イベント当日『東洋の凱歌』(陸軍省)・『金子繁治物語』(宮田十三一監督)の映像を使用します。『東洋の凱歌』は、日本がフィリピンを占領していた時代に陸軍省によって作られたフィルムです。フィリピンの欧米化(近代化)に対して占領者である日本人が思わず発してしまった「本音」が聞き取れます。
『金子繁治物語』では、当時のスター選手であった金子繁治とフラッシュ・エロルデ(比国)の動く姿を見ることができます。テレビ放送黎明期におけるボクシングの映像は今日ほとんど残っていないので、一見の価値があると思います。

 

 

プロフィール

乗松 優(のりまつ・すぐる)

1977年、愛媛県松山市生まれ。九州大学大学院比較社会文化学府修了。博士(比較社会文化)。現在、関東学院大学兼任講師。専攻:スポーツ社会学、カルチュラル・スタディーズ(文化研究)。

開催日時:2016年10月14日(金) 19時00分~(開場18時30分)

開催場所:東京堂書店 神田神保町店6階 東京堂ホール

参加方法:参加費 500円(要予約)

参加ご希望の方は店頭または電話にて、『乗松 優さんトークイベント参加希望』とお申し出いただき、名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さるか、『お申込みはこちら』のリンク先専用応募フォームからお申込み下さい。電話 03-3291-5181 イベント当日と前日は、電話にてお問い合わせ下さい。

当日17:00より1階レジカウンターにて受付を行います。 受付時にお渡しするイベントチケットは6階入口にて回収致しますので、そのままお持ちください。