3階フェア:「南」/「北」「写真」考のご案内

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ただ今当店3階にて、沖縄と北海道の写真に関する書籍を集めたブック・フェア『「南」/「北」「写真」考』を開催しております。一般の書店ではあまり見ることのない、地方小出版物に強い当店ならではの書籍も多数取り揃えてございます。会場にて、フェア担当者の作成に成るしおりもお配りしております。あわせてお楽しみ下さい。

「ここに集められた「沖縄」、そして「北海道」をめぐる写真集や書籍の掻き立てる不鮮明な波紋が、日々膨大に撮影され流通する、このたびの震災の写真や映像を見る私たちの眼を、そして精神を、「東京」での鑑賞者の位置から幾分かでも滑落させるものでもあると信じております。「原発」をめぐる言説が、なおも明治以来の帝国の首府と辺縁の構造を自明視し、強化するように機能していることは多くの人が感じていることでしょう。明治以来の「沖縄」と「北海道」の表象に眼を凝らすこととは、近代がマイノリティーに強いてきた構造のオルタナティヴ(他なるあり方)をまさぐることでもあると信じております」(フェアのしおり「緒言」より)

10月13日追記:本フェアは終了いたしました。取扱書籍のことなど気になることがございましたらお気軽にお問い合わせください。

名古屋大学出版会&京都大学学術出版会 全点フェア開催中です!

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7月3日より神田神保町店では1~3Fに跨って名古屋大学出版会京都大学学術出版会の全点フェアを開催しております。両出版社とも刊行点数が多く、文理を問わず学問の府に相応しい専門的で多くの学術分野に渡っております。前者であれば「フィルムアート映画芸術入門」などの映画演劇分野や、ノーベル文学賞を受賞したモムゼンによる「ローマの歴史1~4」に代表される歴史書の大著の数々、そして生態学・環境関連の理工分野がよく知られております。また後者ですと古代ギリシャ・ローマの哲学者・歴史家の著作を主に刊行している西洋古典叢書のシリーズがつとに有名であり、この他にも近代社会思想コレクション、学術選書など多くの歴史・思想書を刊行しております。またこの機会に在庫僅少本も並びます。ぜひ店頭にてご覧になってみて下さい。

開催期間:7月~8月末迄予定

(映画・理工・ウェブ更新担当:石井)

今週のベストセラー(7月5日調べ)

1 えびな書店店主の記四月と十月文庫 蝦名 則 港の人 1260円 不明
2 原発文化人50人斬り 佐高 信 毎日新聞社 1575円 B6
3 津波と原発 佐野 眞一 講談社 1575円 B6
4 こころ1 平凡社 840円 A5
5 星を撒いた街 上林 暁 夏葉社 2310円 不明
6 寒灯 西村 賢太 新潮社 1365円 B6
7 日本中枢の崩壊 古賀 茂明 講談社 1680円 B6
8 書物奇縁 久松 健一 日本古書通信社 1260円 不明
9 最初の刑事 ウィッチャー警部とロード・ヒ K.サマースケイル 早川書房 2940円 B6
10 思想としての3・11 河出書房新社編集部 河出書房新社 1680円 A5

吉田敏浩さん×小菅信子さんトークセッション開催!

akagami『赤紙と徴兵』(彩流社)刊行記念
「赤紙と徴兵―105歳、最後の兵事係の証言は何を伝えるか」
吉田敏浩さん×小菅信子さんトークセッション開催!

村人に毎日のように赤紙を届け続けた元兵事係が、大量の兵事書類を命がけで残した――なぜ、国家は戦争ができたのか。なぜ、不気味なまでの徴兵制度が稼働したのか。貴重な資料を読み解き、村の日常から戦場への道のりを追ったお話を伺います。

開催日時 8月12日(金)
18:00~20:00(開場17:45)
開催場所 神田神保町店6階
参加方法 参加費500円(要予約)
電話または、メール(tokyodosyoten@nifty.com)にて、件名「吉田さん小菅さんイベント希望」・お名前・電話番号・参加人数、をお知らせ下さい。イベント当日と前日は、お電話にてお問合せください。電話 03-3291-5181

◆講演者ご紹介
吉田敏浩(よしだ・としひろ)
1957年生まれ。ジャーナリスト。アジアプレス所属。1985~1988年にビルマ(ミャンマー)北部のカチン州とシャン州に住むカチン人など諸民族の村々を訪ね、少数民族の自治権を求める戦い、山の森と共に生きる人々の生活・文化などを取材した。その記録『緑の回廊』(NHK出版)で、第27回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。近年は現代日本社会における生と死の有り様、戦争のできる国に変えるおそれのある日本の現状を取材している。著書に『宇宙樹の森』『北ビルマ、いのちの根をたずねて』『生と死をめぐる旅へ』『ルポ 戦争協力拒否』『反空爆の思想』など。

小菅信子(こすげ・のぶこ)
1960年東京生れ。山梨学院大学法学部政治行政学科教授。主著に、『戦後和解』(中公新書 2005 石橋湛山賞)、『ポピーと桜』(岩波書店 2008)、『14歳からの靖国問題』(ちくまプリマー新書 2010)、『戦争の記憶と捕虜問題』(共編著 東京大学出版会 2003)、『歴史認識共有の地平』(共編著 明石書店 2009)、『戦争と和解の日英関係史』(共編著 法政大学出版局 2011)、『歴史和解と秦緬鉄道』(共著 朝日選書 2008)など。

新潮文庫 裏の100冊フェア開催!

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東京堂ふくろう店VS神田神保町企画
本読みの名人が選んだ新潮文庫裏の100冊フェア開催!!!

新潮文庫夏の100冊(こちらは本店1Fエレベーター前にて開催中です)に対抗して、ふくろう店入って左のコーナーでは新潮文庫裏の100冊フェアを開催中です。ルールは本読みの名人20人が夏の100冊にはない、マイベスト5を選定するというものです!高田郁先生、石田千さん、内澤旬子さん、岡崎武志さん、大竹聡さんや東京堂スタッフなど多彩な顔ぶれでお送りします。夏の100冊と共にこの夏読む本を選定する一助となれば幸いです。

※8月31日にてこちらのフェアは終了いたしました。ありがとうございました。

(映画・理工・ウェブ更新担当:石井)