文藝春秋『ボラード病』刊行記念 吉村萬壱さん×若松英輔さん トーク&サイン会開催 9月5日(金)19時~

優れた小説はいつも、時代的でありながら同時に、読者を普遍へと導いてくれる。吉村萬壱の『ボラード病』は、そうした秀作の鉄則が今も生きていることをまざまざと教えてくれる。
東日本大震災は、新しい問題を生み出した、というよりも隠れていたことを露呈した、と考えるべきなのだろう。
この小説は、社会が「常識」という概念で覆い隠してきたものを、あるいは、知性や理性が幻惑されるものを、人間の心の奥にあって、古くから「たましい」とよばれてきた働きが、それらを看破していることをまざまざと描き出している。
『ボラード病』を読むたびに、『コーラン』にある一節が思い出される。「しかと己れの目で見たものをなんで心が詐(いつわ)れるものか」(井筒俊彦訳)。
今回の対談で、この好著の作者に物語が生まれる現場の手ごたえを直接聞くことができるのはじつに楽しみだ。(若松英輔)

<プロフィールご紹介>

吉村萬壱(よしむら まんいち)
1961年愛媛県生まれ。京都教育大学教育学部第一社会科学科卒業。1997年、「国営巨大浴場の午後」で第1回京都大学新聞社新人文学賞受賞。2001年、「クチュクチュバーン」で第92回文學界新人賞受賞。 2003年、「ハリガネムシ」で第129回芥川龍之介賞受賞。その他の著書に『バースト・ゾーン』、『ヤイトスエッド』、『独居45』など。今年6月文藝春秋より『ボラード病』を上梓。


若松英輔(わかまつ えいすけ)
1968年生まれ。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。批評家、思想家。読売新聞書評委員、『三田文学』編集長。2007年「越知保夫とその時代 求道の文学」で、第14回三田文学新人賞評論部門当選。
主な著作に、『井筒俊彦 叡知の哲学』(慶應義塾大学出版会)、『神秘の夜の旅』『魂にふれる 大震災と、生きている死者』『死者との対話』『池田晶子 不滅の哲学』(ともにトランスビュー)、『内村鑑三をよむ』『岡倉天心「茶の本」を読む』(ともに岩波書店)、『涙のしずくに洗われて咲きいづるもの』『君の悲しみが美しいから僕は手紙を書いた』(ともに河出書房新社)がある。

開催日時:2014年9月5日(金) 19時~(開場18時30分)
開催場所:東京堂書店神田神保町店6階東京堂ホール
参加方法:参加費800円(要予約・ドリンク付き) 店頭または電話・メール(shoten@tokyodo-web.co.jp)にて、「吉村さん若松さんイベント参加希望」とお申し出いただき、名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さい。電話 03-3291-5181

※当日17:00より1階総合カウンターにて受付を行います。
参加費800円(ドリンク付き)をお支払い頂いた上で、
店内カフェにて、カフェチケットと指定のドリンクをお引換えください。
イベントチケットは6階入口にて回収致しますので、そのままお持ちください。
尚ドリンクの引換えは当日のみ有効となります。

【神田神保町店2014/8/12調べ】週間ベストセラー

島 : 瀬戸内海をあるく 第3集  みずのわ出版
銀翼のイカロス = Icarus-Flying on Si…  ダイヤモンド社
憲法の「空語」を充たすために  かもがわ出版
羊頭狗肉  扶桑社
皆川博子コレクション = Minagawa Hiroko …  出版芸術社
平蔵狩り  文藝春秋
あしたから出版社 就職しないで生きるには21  晶文社
別荘 ロス・クラシコス ; 1  現代企画室
なぜ「小三治」の落語は面白いのか? なぜ「小三治」の落語は…  講談社
いま生きる「資本論」  新潮社
〈08月12日調べ〉

『内山節著作集』発刊記念 高橋源一郎さん×内山節さんトークセッション 8月26日(火)19時~

『内山節著作集』発刊記念 高橋源一郎さん×内山節さんトークセッション

いま何が変わろうとしているのか ――自然と人間、小さな「弱さの共同体」から

※本イベントは定員に達しましたので受付を締め切らせていただきます。ご了承ください。

学生運動まっさかり、多くの若者が社会変革を夢見た時代に高校を卒業したふたりは、いま、中央の政治からは見えにくい小さな動きに注目する。
難病の子供や認知症のお年寄りなどを中心とする小コミュニティを訪ね続ける高橋と、群馬県上野村に住み、自然と人間の関係、そこでの共同体の深層を考察する内山が、「ともに生きる社会」を縦横に語り合う。

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[著者](プロフィール)
内山節(うちやま たかし) 1950年、東京都生まれ。哲学者。立教大学大学院教授。1976年『労働過程論ノート』で哲学・評論界に登場。1970年代から東京と群馬県上野村を往復して暮らす。NPO法人森づくりフォーラム代表理事。『かがり火』編集長。[著書]『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』(講談社現代新書)『内山節のローカリズム原論』(農文協)『新・幸福論』(新潮選書)など多数。2014年7月より『内山節著作集』(全15巻、農文協)を刊行。

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[著者](プロフィール)
高橋源一郎(たかはし げんいちろう)1951年、広島県生まれ。作家。文芸評論家。明治学院大学教授。1981年『さようなら、ギャングたち』で第4回群像新人長編小説賞優秀作を受賞し、デビュー。2011年4月より朝日新聞の「論壇時評」を担当。[著書]『「悪」と戦う』(河出文庫)『恋する原発』(講談社)『さよならクリストファー・ロビン』(新潮社)『銀河鉄道の彼方に』(集英社)『101年目の孤独』(岩波書店)『弱さの思想』(共著・大月書店)など多数。

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※本イベントは定員に達しましたので受付を締め切らせていただきます。ご了承ください。

開催日時:2014年8月26日(火曜日) 19時00分~(開場18時30分)
開催場所:東京堂ホール (東京堂書店神田神保町店6階) 千代田区神田神保町1-17
参加方法:参加費800円(要予約・ドリンク付き) 店頭または電話・メールにて、メール件名「高橋さん内山さんイベント参加希望」。メール本文にて、お名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さい。
イベント当日と前日のお申込は、お電話にて承ります。 電話 03-3291-5181

※本イベントは定員に達しましたので受付を締め切らせていただきます。ご了承ください。

※当日17時00分より1階総合カウンターにて受付を行います。
参加費800円(ドリンク付き)をお支払い頂いた上で、
店内カフェにて、カフェチケットと指定のドリンクをお引換えください。
イベントチケットは6階入口にて回収致しますので、そのままお持ちください。
尚ドリンクの引換えは当日のみ有効となります。

刊行記念トークショー「『壽屋コピーライター 開高健』を著者・坪松博之氏が語る。」 司会進行 テリー植田さん 9月10日(水) 19:00-

刊行記念トークショー「『壽屋コピーライター 開高健』を著者・坪松博之氏が語る。」

司会進行 テリー植田さん

 今年は、開高健先生の没後25年。芥川賞を受賞し、ルポルタージュ作品や釣り紀行、食のエッセイなど多くの作品を残した作家・開高健は、サントリーの前身、壽屋の宣伝部に在籍。今回の講演では、サントリーの企業風土や宣伝・広告の歴史にも触れながら、開高健先生が言葉のクリエイターとして活躍した足跡を辿るトークショーを開催いたします。

『壽屋コピーライター 開高健』(たる出版)の著者であるサントリーの坪松博之氏にご登壇頂きます。

なお、ご参加者には、開高健ポストカード・トリス缶(提供:サントリー)のお土産がございます。

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<講演者:プロフィール>
坪松博之(つぼまつ・ひろゆき)
1960年生まれ。早稲田大学政治経済学科卒業後、サントリー株式会社に入社。広報部でPR誌「サントリークォータリー」の編集を担当。開高からは「モテまっちゃん」、山口瞳からは、「坪やん」と呼ばれ、茅ヶ崎の開高宅、あるいは、国立の山口宅に通う日々を続けた。NPO法人開高健記念会理事。

<司会進行:プロフィール>
テリー植田(てりー・うえだ)
1971年生まれ。東京カルチャーカルチャー(運営:ニフティ株式会社)でのイベントを6年間で600本以上プロデュース。東急ハンズの売場・書店・図書館でのイベントプロデュースも行う。本の交換会「ブクブク交換」発案者。高円寺タウンマガジン「SHOW-OFF」編集者。和光大学、デジタルハリウッド大学院講師。

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▼開催日時 : 2014年9月10日(水曜日) 19時00分~ (開場18時30分)
▼開催場所 : 東京堂ホール (東京堂書店 神田神保町店6階 千代田区神田神保町1-17)
▼参 加 費 : 800円 (ワンドリンク・おみやげ付)
▼申込方法 : 予約制。東京堂書店神田神保町店レジカウンターまたは、電話(03-3291-5181)・メール(shoten@tokyodo-web.co.jp)にて、「開高健イベント参加希望」とお申し出いただき、名前・電話番号・参加人数を、お知らせ下さい。
イベント当日と前日のお申込は、お電話にて承ります。

※当日17時00分より1階総合カウンターにて受付を行います。
参加費800円(ドリンク付き)をお支払い頂いた上で、
店内カフェにて、カフェチケットと指定のドリンクをお引換えください。
イベントチケットは6階入口にて回収致しますので、そのままお持ちください。
尚ドリンクの引換えは当日のみ有効となります。

【神田神保町店2014/8/5調べ】週間ベストセラー

人生に必要なものは、じつは驚くほど少ない ――元気良く死に…  集英社
銀翼のイカロス  ダイヤモンド社
木霊草霊  岩波書店
羊頭狗肉  扶桑社
あしたから出版社 就職しないで生きるには21  晶文社
憲法の「空語」を充たすために  かもがわ出版
還暦からの電脳(デジタル)事始  毎日新聞社
猫大好き  文藝春秋
いま生きる「資本論」  新潮社
悲劇ヴラジーミル・マヤコフスキー  土曜社
〈08月05日調べ〉