【神田神保町店】批評家 岡和田晃氏による 批評の闘争領域の拡大フェア

「向井豊昭の闘争 異種混交性の世界文学」(未來社)

「飛ぶくしゃみ 向井豊昭傑作集」(未來社)

「北の想像力 《北海道文学》と《北海道SF》をめぐる思索の旅」(寿郎社)

刊行記念

現代の閉塞的状況下で、批評の持つパワーを再び見出すために―。

「「世界内戦」とわずかな希望―伊藤計劃『虐殺器官』へ向き合うために」

で第5回日本SF評論賞優秀賞を受賞した若き知性、岡和田晃さんの拡大する

批評活動・思索の源流がここに顕現します。

岡和田さんが縦横無尽に論ぜられるジャンル無用のマスターピースが織りなす

小宇宙は、展開中の平台を超えて「世界」への問題意識・時代に埋もれていくもの

の価値を私たちに再提示してくれるものとなっております。

どうぞ皆様その目、その手で、その情報密度の高さをご確認下さい。

当店3Fエスカレーター前にて開催中!

 

【9/4更新開催中止・アトレヴィ東中野】 絵本作家・長谷川集平 トーク&サイン会 9月14日19時~ 同時開催ブックフェア

9/4更新 こちらのイベントは 諸般の事情により中止とさせていただきます

ブックフェアは開催中でございます

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*絵本作家「長谷川集平」の世界フェア
開催期間:9/2~9/15
開催場所:アトレヴィ東中野店3階「東京堂書店」フェア棚

『はせがわくんきらいや』(1976年)でデビュー以来、日本人の生活や心理を大胆に切り取り、
斬新な絵本作法で鮮烈な作品群を発刊し続けている絵本作家、長谷川集平のフェアを開催します。
同時開催:長谷川集平原画展(@ Space&Cafeポレポレ坐)
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既に、お申込みの方々へは順次 ご連絡中でございます、ご了承の程お願いいたします

東中野・ポレポレ坐さん関連企画(フェア&トークショー)の開催が決定しました

絵本作家・長谷川集平 トーク&サイン会

― 絵本を描きながら考えてきたこと ― 

『 はせがわくんきらいや 』 から 『 アイタイ 』 まで

1976年、森永ヒ素ミルク事件を題材に大胆な構図で描いた「はせがわくんきらいや」でデビュー。
絵本界にセンセーションを巻き起こした長谷川集平。
子どものみならず、人の心の奥底へ直接呼びかけるような作品群に、
長谷川ワールドが脳裏に焼き付いて離れない!という根強いファンが後を絶ちません。
今回は近著の「アイタイ「およぐひと」を中心に、自身にとっての絵本づくりについてたっぷりと語っていただきます。
トーク終了後にはサイン会も開催。ぜひふるってご参加ください。

【長谷川さんのプロフィール】

 長谷川集平 (はせがわ しゅうへい)絵本作家/ミュージシャン

 兵庫県姫路市出身。武蔵野美術大学中退。
1976年第3回創作えほん新人賞を受賞した『はせがわくんきらいや』でデビュー。日本人の生活や心理を大胆に切り取り、斬新な絵本作法で鮮烈なデビューを飾った。1990年赤い鳥文学賞。1992年路傍の石文学賞。『ホームランを打ったことのない君に』で、2007年第12回日本絵本賞。著作多数。絵本、小説、評論、翻訳、作詞作曲、演奏など多様な表現を試みる。2002年から京都造形芸術大学客員教授。

  ライブ歴は40年超。ブルーグラス→ブルース→パンク・スカバンド「スペシャル・サンクス」(鈴木常吉がいた)では渋谷・屋根裏でレギュラー出演。解散後、バンド仲間であった妻のクン・チャン(cello)とツーピースバンド「シューヘー」を結成。吉祥寺MANDA-LA2に定期的に出演。1991年から長崎市に住む。グレゴリオ聖歌、日本の古い音楽からロックまで、多彩な背景を持った音づくりに乗せた集平のことばが織りなす日本語の歌は、ファンならずとも必聴もの。絵本では味わえない集平ワールドにいざなわれる。チェロとギターでどこまでやれるか、ふたつの楽器の絡み合いは、癒し系というより掻き乱し系。

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19:00開場/19:30開演

会場:Paper Back Cafe (アトレヴィ東中野3F)

料金:800円 ワンドリンク付

予約:03-5937-2590(Books Tokyodo アトレヴィ東中野店)

もしくはBooks Tokyodo アトレヴィ東中野店店頭にて

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*絵本作家「長谷川集平」の世界フェア
開催期間:9/2~9/15
開催場所:アトレヴィ東中野店3階「東京堂書店」フェア棚

『はせがわくんきらいや』(1976年)でデビュー以来、日本人の生活や心理を大胆に切り取り、
斬新な絵本作法で鮮烈な作品群を発刊し続けている絵本作家、長谷川集平のフェアを開催します。
同時開催:長谷川集平原画展(@ Space&Cafeポレポレ坐)

「東京創元社×国書刊行会 怪奇・ミステリの宴 フェア」

荒俣宏さん「生涯における怪奇幻想文学の仕事の総決算―」

東京創元社『怪奇文学大山脈〈1〉』の刊行に合わせ、
夢と幻想、恐怖と怪異の宴(フェア)を催します。

怪奇色溢れる東京創元社のミステリは勿論、幻想文学の雄
国書刊行会も宴に連なり、この世ならざる別世界へ皆様を誘います。
有名作家のお薦め書籍のコーナーや、東京創元社・国書刊行会編集者が
相互の良書を讃えあうコーナーも見所です。

開催時期6月20日~7月半ばまで(1Fにて)

皆様の夏が涼しくなりますように。
是非東京堂書店 神田神保町店へお立ち寄り下さい。

豆本の棚リニューアルしました!

神田神保町店1階カフェ沿いの棚にて豆本の棚リニューアル致しました。
創作豆本作家さんの作品をご覧いただけます。是非足を運びください。

豆本の棚、参加作家さんはこちら 五十音順

赤井 都

五十嵐彪太

おおくぼゆみこ

オレンジ宇宙工場

紅梅堂  田中栞

青月堂キナーゼ

ぽっぺん堂 佐藤りえ

水野真帆

宮内豆本館

山猫や

蓮月堂

眞壽書房

豆本がちゃぽんも開始しております。
無くなり次第終了となりますので、お早めにご利用下さい。

(7/28 豆本がちゃぽん終了しました)

 

〈書物復権〉&「思想」(岩波書店)バックナンバーフェア開催中

神田神保町店3階人文書売り場にて、恒例の〈書物復権〉フェア始まっております。
すぐ隣の棚で「思想」(岩波書店)バックナンバーフェアも展開中ですので、あわせてご案内いたします。(どちらも6月末まで開催予定)

「歴史・政治・社会」は手前の緑の看板の下に、「哲学・宗教・心理・芸術・理工」は奥の青の看板の下にまとめて展開しています。

赤い矢印の先の棚にて「思想」バックナンバーフェア開催中です!

岩波書店さん在庫僅少の号も数量限定お蔵出し!ぜひ足をお運びください!

【神田神保町店2014/4/15更新】週間ベストセラー

わが恋せし女優たち  七つ森書館 
村上海賊の娘 上巻  新潮社 
金井美恵子エッセイ・コレクション : 1964 2013 4  平凡社 
イベリコ豚を買いに  小学館 
海うそ  岩波書店 
自分史ときどき昭和史  岩波書店 
なまけもの礼讃  河出書房新社 
菊池亜希子のおじゃまします 仕事場探訪20人  集英社 
学生との対話  新潮社 
アメリカのめっちゃスゴい女性たち  マガジンハウス 

上野修著『哲学者たちのワンダーランド 様相の十七世紀』(講談社)特集コーナー

上野修さんの新刊『哲学者たちのワンダーランド 様相の十七世紀』(講談社)の特集コーナー、神田神保町店3階哲学・思想書売場にてゆるく始まっています(ポップ、だんだん増えます。フェアの冊子、2月上旬にはできる予定です。のろまで申し訳ないかぎり)。
同書はデカルト、スピノザ、ホッブズ、ライプニッツ、以上4人の17世紀西欧を代表する哲学者を、様相(可能と不可能、偶然と必然といった、事物のあり方)の観点から縦横に、しかもいささかも鹿爪らしくなく論じた快著です。フェアでは同書とともに上野さんの他の著書、上記4人の著作、および哲学への入門書を揃えました。

ジル・ドゥルーズが『スピノザ 実践の哲学』冒頭、エピグラフにバーナード・マラマッドの小説『修理屋』から引用しているのを印象深く記憶している方も多いのではないでしょうか。そこでは登場人物が、スピノザを読んでいるときの精神の昂揚を、「急にまるでつむじ風にでも吹かれたようになって、〔中略〕魔法のほうきに乗っかったような気になります」と語っていたのでした(『修理屋』からの引用は橋本福夫訳)。さて、ここで語られている「つむじ風」とはいったい何でしょう? スピノザの口まねを試みるなら、この「つむじ風」の正体とは、「論証そのものである精神の自動機械の能動性」である、と言うことができるのではないでしょうか。
スピノザは、精神のあり方、感情のタイプを、受動と能動とに分けていました。受動的な感情とは、外的条件に刺激されることで生じる感情のことです。受動感情のひとつ、「憎しみ」のヴァリエーションである「ねたみ」の定義を挙げておきましょう。「ねたみとは人間をして他人の不幸を喜びまた反対に他人の幸福を悲しむようにさせるものと見られるかぎりにおける憎しみそのものにほかならない」(『エチカ』第3部定理24備考。畠中尚志訳)。隷属的な、悲しげな感情ですね。対して能動的な感情、端的に、自らに由来する喜びは、人間精神をして十全な認識へと導く。すなわちこれが、私たちの背中を押す「つむじ風」の正体、という訳です。
ドゥルーズの引用する『修理屋』の登場人物は続けます。「〔スピノザの哲学に〕とくにどういう意味があるかというなら、それはスピノザは自分を自由な人間にしたかったということではないかと思います」。
『哲学者たちのワンダーランド』「序章」で上野さんは、それまで主流であった、「アリストテレス注解」、「プラトン注解」、そしてそれらの「注解の注解」といった哲学のやり方を、17世紀の哲学者たちはやめてしまった、と指摘します。こうした「荒々しいというか、野方図というか、そういうところに彼らの哲学の魅力がある」。『修理屋』において語られていた「自由」は、スピノザに限ったことではなく、『哲学者たちのワンダーランド』が取り上げる17世紀の哲学者たちに共通する魅力であると言えるでしょう。
隷属的に思考することに甘んじず、着の身着のままに、あたかも遊び散らかすがごとくに哲学した、ほとんど「凶暴な」と形容したくなる17世紀の大哲学者たち。彼らの繰り広げる「不思議の国」に飛び込むのに、『哲学者たちのワンダーランド』は、比類のないガイドになります。そして今回企画したフェアでは、なるべく身軽で出掛けた方が、『修理屋』の登場人物の気分で読みはじめることができるだろうと考え、凝った選書は避け、『哲学者たちのワンダーランド』の副読本たる良質な入門書と、デカルト、スピノザ、ホッブズ、ライプニッツの著作でリストを構成してみました。四の五の言わずあっさり飛び込んでしまうのが、17世紀哲学の入門にとって、私はいいと思います。
最後に一言。「波打ち際の砂の表情のように」(ミシェル・フーコー)人間の輪郭が抗しがたく消え去ろうという陽の光の中で考えている、といった手触りを、17世紀哲学に感じます。ルネサンスと近代に挟まれた時代に口を開けた異様な哲学の世界を『哲学者たちのワンダーランド』とともにめぐることは無類の心躍らされる楽しい体験であり、同時に、懐古的遊覧では済まされない不気味なリアリティーで切迫する恐怖(この恐怖もまた、あの「つむじ風」の効果なのです)を伴うことを申し添え、本フェアの案内とさせて頂きます。(神田神保町店人文書担当・三浦)

 (ポスターに使用した図版はデカルトの『哲学原理』第3部から。デカルトは延長空間に真空状態の存在を認めず、空間は物質で充たされている、としました。図は、そうした物質で充たされた宇宙空間にあって、いかにして天体は生成するのかを説明しています。いわゆるデカルトの「渦動説」ですね。)