11/30(金) 19:00~
『制作へ』(オーバーキャスト)刊行記念
上妻世海さん×門脇耕三さん×木内俊克さんトークイベント
「新しくも古い身体論と環境を建築することの〈あいだ〉‐ 次なる制作の足場のために」

『制作へ』の表題論考「制作へ」は一種の身体論であり、身体拡張論である。制作を通じて身体を〈作品〉として外化し、〈作品〉を足場に次なる制作へと進むこと。身体は環境に作られつつ、環境を作る。その循環、往還運動。僕は芸術論ではなく制作論を展開している。その射程の中にはもちろん範疇としての建築も含まれている。いやむしろ、環境を制作するという言葉を環境を建築すると言い換えれば、建築は「制作」を考える上で切っては切り離せないのではないだろうか?
今回のトークでは建築家の門脇耕三氏、木内俊克氏をお招きする。門脇氏は〈身体と建築〉はかつて論点として確かに存在していたが、現在では議論が縮小していると指摘する。しかし、情報環境の趨勢を考慮すれば、今後はむしろ重要性が増していくだろうと言う。木内氏には制作と足場、それによって訓練された身体性を元に次なる制作を進める建築家と、それを理論的にではなく実践として共有、あるいは運用することまで含んだ運動としての建築という論点を提示して頂いた。上記の二つを起点にしつつ、お二人には自作を含め過去の参照すべき建築/建築家の実践のスライドを用いた紹介を交えながら、お話し頂く。そして、その後、三人で対話を進めていければと思う。この対話をきっかけに、再度新しくも古い身体論と建築という視点から、現代の情報環境を含めた制作の議論が活性化することを祈っている。


≪プロフィール≫

上妻世海 (こうづま・せかい)

生年:1989年生まれ
生業:文筆/現代美術
主な書籍:『制作へ』(オーバーキャスト 2018) 『脱近代宣言』(共著 水声社 2018)
主な展覧会:「Malformed Objects 無数の身体のためのブリコラージュ」(山本現代 2017)「時間の形式、その制作と方法 – 田中功起作品とテキストから考える」(青山目黒2017)

門脇 耕三(かどわき・こうぞう)/建築家、建築学者。明治大学専任講師、明治大学出版会編集委員長、アソシエイツ株式会社パートナー。博士(工学)。

1977年神奈川県生まれ。2001年東京都立大学大学院修士課程修了。東京都立大学助手、首都大学東京助教などを経て、2012年より明治大学専任講師。同年にアソシエイツを設立。
専門は建築構法、構法計画、建築設計。効率的にデザインされた近代都市と近代建築が、人口減少期を迎えて変わりゆく姿を、建築思想の領域から考察。建築の物的なエレメントへのまなざしに根ざした独自の建築論も組み立てている。
著書に『シェアの思想/または愛と制度と空間の関係』(LIXIL出版,2015)、作品に《門脇邸》(2018)など。

木内 俊克(きうち としかつ)/木内建築計画事務所代表、東京大学大学院建築学専攻Advanced Design Studies Design Think Tank担当。

1978年東京都生まれ。2004年東京大学大学院建築学専攻修了。Diller Scofidio + Renfro (2005-2007, New York)、R&Sie(n) Architects (2007-2011, Paris) を経て、2012年より木内俊克建築計画事務所(現・木内建築計画事務所)を設立。
舞台美術・建築から、パブリックスペース・都市計画に至るまで領域横断的なデザインの実践を行う傍ら、東京大学他でのコンピュテーショナルデザイン教育/研究活動に従事。2015年からは、東京大学Design Think Tankにて都市で活動する人々の視点や関心のデータ的把握とそのプロセスを通した都市介入について研究を行っている。
代表作に都市の残余空間をパブリックスペース化した『オブジェクトディスコ』(2016)など。

開催日時:2018年11月30日(金) 19時00分~(開場18時30分)

開催場所:東京堂書店 神田神保町店6階 東京堂ホール

参加費: 800円(要予約)

参加ご希望の方は店頭または電話にて、『上妻さん×門脇さん×木内さんトークイベント参加希望』とお申し出いただき、名前・電話番号・参加人数をお知らせください。イベント当日と前日は、電話にてお問い合わせください。  

ご予約受付電話番号:03-3291-5181

当日17:00より1階レジカウンターにて受付を行います。 受付時にお渡しするイベントチケットは6階入口にて係員にご提示いただきますのでそのままお持ちください。
6階には待機場所を設けておりませんので、開場時間前に6階へお上がりいただくのはご遠慮ください。

会場での書籍のご購入は現金のみの対応となっており、クレジットカード・図書カード・電子マネー等でのお支払いはできません。また、東京堂のポイントカードへのポイント付与もできませんので予めご了承ください。

やむを得ずキャンセルされる場合は、お手数ではございますが電話かメールにてご予約のお名前・イベント名をご連絡ください。

11/21(水) 19:00~
『パラノイドの帝国』(大修館書店)刊行記念
巽孝之さん×森本あんりさんトーク&サイン会
「異端の時代のパラノイド・スタイル――ホフスタッターを超えて――」

赤狩りや反テロ戦争に典型的に表れる〈パラノイド〉(陰謀論)をキーワードにした異色のアメリカ文学論『パラノイドの帝国』。宗教思想史を通して〈正統〉〈異端〉のイメージを覆し,ポピュリズムの蔓延する「権威なき世界」を問う『異端の時代』。新刊書の著者2人が,トランプ以降のアメリカそして世界の行方について存分に語ります。

※サイン会は巽孝之さんのみ当店にて『パラノイドの帝国』をお買い上げの方を対象として行います。森本あんりさん『異端の時代―正統のかたちを求めて』はイベント当日、会場にてサイン本を販売いたします。あらかじめご了承ください。

≪プロフィール≫

巽孝之(たつみ・たかゆき)

1955年東京生まれ。コーネル大学大学院博士課程修了(Ph.D.,1987)。慶應義塾大学文学部教授。専攻はアメリカ文学思想史・批評理論。SF評論家の顔も持つ。著書『サイバーパンク・アメリカ』(勁草書房),『ニュー・アメリカニズム』『リンカーンの世紀』(以上青土社),『アメリカン・ソドム』(研究社),『モダニズムの惑星』(岩波書店)、 Full Metal Apache (Duke UP), 編著書『反知性の帝国』(南雲堂)など多数。

森本あんり(もりもと・あんり)

1956年神奈川県生まれ。プリンストン神学大学院博士課程修了(Ph.D.)。国際基督教大学(ICU)学務副学長,同教授。専攻は神学・宗教学。近著に『アメリカ的理念の身体――寛容と良心・政教分離・信教の自由をめぐる歴史的実験の軌跡』(創文社),『反知性主義――アメリカが生んだ「熱病」の正体』(新潮選書),『宗教国家アメリカのふしぎな論理』(NHK出版新書)ほか。

開催日時:2018年11月21日(水) 19時00分~(開場18時30分)

開催場所:東京堂書店 神田神保町店6階 東京堂ホール

参加費: 800円(要予約)

参加ご希望の方は店頭または電話にて、『巽さん×森本さんトークイベント参加希望』とお申し出いただき、名前・電話番号・参加人数をお知らせください。イベント当日と前日は、電話にてお問い合わせください。  

ご予約受付電話番号:03-3291-5181

当日17:00より1階レジカウンターにて受付を行います。 受付時にお渡しするイベントチケットは6階入口にて係員にご提示いただきますのでそのままお持ちください。
6階には待機場所を設けておりませんので、開場時間前に6階へお上がりいただくのはご遠慮ください。

会場での書籍のご購入は現金のみの対応となっており、クレジットカード・図書カード・電子マネー等でのお支払いはできません。また、東京堂のポイントカードへのポイント付与もできませんので予めご了承ください。

やむを得ずキャンセルされる場合は、お手数ではございますが電話かメールにてご予約のお名前・イベント名をご連絡ください。

11/8(木) 19:00~
『そばですよ』(本の雑誌社)刊行記念
平松洋子さん×坂崎仁紀さんトークイベント
「立ちそばの神様が降りてきた!」

食文化エッセイの第一人者である平松洋子さんが、歴史ある名店からニューウェイブ店まで、東京の東西南北26軒の立ち食いそば店を訪ね歩いた『そばですよ』(本の雑誌社)の刊行を記念し、平松さんが立ちそばの師とあおぐ、40年近くにわたって毎日立ちそばを食べて来た偉人・坂崎仁紀さんと対談いたします。つゆに花が咲けば、立ちそばの話にも花が咲く。立ちそばの魅力を語り尽くします。


≪プロフィール≫

平松洋子(ひらまつ・ようこ)

エッセイスト。東京女子大学文理学部社会学科卒業。食文化や文芸をテーマに幅広く執筆している。著書に『買えない味』(Bunkamura ドゥマゴ文学賞受賞)、『野蛮な読書』(講談社エッセイ賞受賞)、『夜中にジャムを煮る』『うま教わりたい和食』『日本のすごい味』『肉まんを新大阪で』『本の花』、小川洋子との共著『洋子さんの本棚』など多数。

坂崎仁紀(さかざき・よしのり)

1959年生。東京理科大学薬学部卒。大衆そば研究家。医療系IT・出版の仕事に従事。その傍ら学生時代から大衆そばを食べ歩き、大衆そば・立ち食いそばのルーツを探す。著書「ちょっとそばでも」(廣済堂出版)、「うまい!大衆そばの本」(スタンダーズ出版)。「文春オンライン」(文藝春秋社)にそば紀行を掲載中。

開催日時:2018年11月8日(木) 19時00分~(開場18時30分)

開催場所:東京堂書店 神田神保町店6階 東京堂ホール

参加費: 800円(要予約)

参加ご希望の方は店頭または電話にて、『平松さん×坂崎さんトークイベント参加希望』とお申し出いただき、名前・電話番号・参加人数をお知らせください。イベント当日と前日は、電話にてお問い合わせください。  

ご予約受付電話番号:03-3291-5181

当日17:00より1階レジカウンターにて受付を行います。 受付時にお渡しするイベントチケットは6階入口にて係員にご提示いただきますのでそのままお持ちください。
6階には待機場所を設けておりませんので、開場時間前に6階へお上がりいただくのはご遠慮ください。

会場での書籍のご購入は現金のみの対応となっており、クレジットカード・図書カード・電子マネー等でのお支払いはできません。また、東京堂のポイントカードへのポイント付与もできませんので予めご了承ください。

やむを得ずキャンセルされる場合は、お手数ではございますが電話かメールにてご予約のお名前・イベント名をご連絡ください。

10/19(金) 19:00~
『カヴァフィス全詩』(書肆山田)刊行記念
池澤夏樹さんトークイベント
「わがギリシャ」

歴史のアイロニーと一人の孤独な人間のありよう、そして同性愛者の官能と悲傷――今なお高く評価され、読まれ続けているギリシャの孤高の詩人、カヴァフィスの詩と長年向き合ってきた池澤夏樹さん。そのおよそ40年にも渡る思索の時が、この度書肆山田から「カヴァフィス全詩」として結実しました。カヴァフィスの詩やギリシャ世界の魅力について語って頂きます。

※今回のイベントはサイン会はございませんので、あらかじめご了承ください。
なお、イベント会場にて『カヴァフィス全詩』のサイン本を販売いたします。

一九七五年にギリシャに住むことにしたのはもちろんロレンス・ダレルならびに弟の動物学者ジェラルド・ダレルの影響。だが、しばらく日本を出ようと思い立った時、言葉を覚えて読むものがある国という基準を自分に課したについてはカヴァフィスを考えていたと思う。アテネに家を見つけ、大学の予科に通ってギリシャ語を学んだ。
(「カヴァフィス全詩」あとがきより)

≪プロフィール≫

池澤夏樹(いけざわ・なつき)

1945年生れ。旅を重ね、ギリシャほか各地に住むも、現在は札幌在住。詩集に『この世界のぜんぶ』『池澤夏樹詩集成』『最も長い河に関する省察』『塩の道』。詩に関る翻訳にブローティガン『チャイナタウンからの手紙』『古事記』現代語訳ほか。小説に『双頭の船』『静かな大地』(親鸞賞・司馬遼太郎賞)『花を運ぶ妹』(毎日出版文化賞)『マシアス・ギリの失脚』(谷崎潤一郎賞)『スティル・ライフ』(芥川賞)ほか多数。エッセイに『ギリシャの誘惑』『星界からの報告』『楽しい終末』(伊藤整文学賞)ほか多数。翻訳にジェラルド・ダレル、カート・ヴォネガットなど。

開催日時:2018年10月19日(金) 19時00分~(開場18時30分)

開催場所:東京堂書店 神田神保町店6階 東京堂ホール

参加費: 800円(要予約)

参加ご希望の方は店頭または電話にて、『池澤さんトークイベント参加希望』とお申し出いただき、名前・電話番号・参加人数をお知らせください。イベント当日と前日は、電話にてお問い合わせください。  

ご予約受付電話番号:03-3291-5181

当日17:00より1階レジカウンターにて受付を行います。 受付時にお渡しするイベントチケットは6階入口にて係員にご提示いただきますのでそのままお持ちください。
6階には待機場所を設けておりませんので、開場時間前に6階へお上がりいただくのはご遠慮ください。

会場での書籍のご購入は現金のみの対応となっており、クレジットカード・図書カード・電子マネー等でのお支払いはできません。また、東京堂のポイントカードへのポイント付与もできませんので予めご了承ください。

やむを得ずキャンセルされる場合は、お手数ではございますが電話かメールにてご予約のお名前・イベント名をご連絡ください。

10/4(木)19:00~
平和の棚の会10周年企画
斎藤美奈子さん×早川タダノリさんトークイベント
「積極的平和と出版メディア~平和のために出版はなにができるのか~」

今年結成から10年を迎えた『平和の棚の会』が選書の基準にしている「積極的平和」。
その概念は単に「戦争がない」という状態だけを「平和」とするのではなく「衣食住・人権・福祉・ジェンダーなどで差別されず、命がおびやかされない状態」を指します。
今から81年前の1937年に始まった日中戦争は太平洋戦争へと発展してゆきました。
世の中が戦争へと突き進むなかで、庶民はどのように戦争に向き合ったのか。
また、円本ブームなどを経て庶民への情報提供者となっていた出版社はどのように戦争にかかわったのか。現代となにが相似し、なにが違うのか。「積極的平和」を一つの軸にして考えます。
トークは『戦下のレシピ』(岩波現代文庫)で、戦争前夜から敗戦直後までの婦人雑誌の料理レシピから時代に迫った文芸評論家の斎藤美奈子さん。
戦前の「家」制度の実像と、「日本の伝統的家族」モデルのイデオロギー性を 探る『まぼろしの「日本的家族」』(青弓社)編著者の早川タダノリさんです。

≪プロフィール≫

斎藤美奈子(さいとう・みなこ)

1956年生まれ。文芸評論家。1994年に『妊娠小説』(ちくま文庫)でデビュー。2002年、『文章読本さん江』(ちくま文庫)で第1回小林秀雄賞受賞。他の著書に『名作うしろ読みプレミアム』(中央公論新社)、『学校が教えないほんとうの政治の話』(筑摩書房)、『文庫解説ワンダーランド』(岩波新書)など。

早川タダノリ(はやかわ・ただのり)

1974年生まれ。編集者。『神国日本のトンデモ決戦生活』『原発ユートピア日本』『憎悪の広告』(いずれも合同出版)『「愛国」の技法』『「日本スゴイ」のディストピア』『まぼろしの「日本的家族」』(いずれも青弓社)。

開催日時:2018年10月4日(木) 19時00分~(開場18時30分)

開催場所:東京堂書店 神田神保町店6階 東京堂ホール

参加費: 800円(要予約)

参加ご希望の方は店頭または電話にて、『斎藤さん×早川さんトークイベント参加希望』とお申し出いただき、名前・電話番号・参加人数をお知らせください。イベント当日と前日は、電話にてお問い合わせください。  

ご予約受付電話番号:03-3291-5181

当日17:00より1階レジカウンターにて受付を行います。 受付時にお渡しするイベントチケットは6階入口にて係員にご提示いただきますのでそのままお持ちください。
6階には待機場所を設けておりませんので、開場時間前に6階へお上がりいただくのはご遠慮ください。

会場での書籍のご購入は現金のみの対応となっており、クレジットカード・図書カード・電子マネー等でのお支払いはできません。また、東京堂のポイントカードへのポイント付与もできませんので予めご了承ください。

やむを得ずキャンセルされる場合は、お手数ではございますが電話かメールにてご予約のお名前・イベント名をご連絡ください。