【神田神保町店2014/12/30調べ】週間ベストセラー

 

成瀬巳喜男 映画の面影  新潮社 
21世紀の資本  みすず書房  
倍賞千恵子こころのうた 風になって、あたなに会いに行きます  駒草出版  
ミステリ珍本全集6 私は呪われている  戎光祥出版  
晴れた日に永遠が・・・  毎日新聞社  
アンソロジー そば  パルコエンタテインメント事業部  
古事記 日本文学全集  河出書房新社  
ドリフトグラス 未来の文学  国書刊行会  
本屋会議  夏葉社  
木田元 KAWADE道の手帖  河出書房新社  
〈12月30日調べ〉

『トマス・アクィナス 肯定の哲学』刊行記念 山本芳久さんトークイベント「希望を哲学する トマス・アクィナスの感情論に学ぶ」 2月2日(月)19時~

 

『トマス・アクィナス 肯定の哲学』(慶應義塾大学出版会)の刊行を記念し、以下のとおりトークイベントを開催いたします。皆様ふるってご参加下さい。

【概要】
私たちの毎日は、さまざまな感情の揺れ動きによって織りなされています。
愛と憎しみ、希望と絶望、喜びと悲しみ。
一見とりとめのないこれらの感情を哲学的に捉えなおすことは、私たちの感情を、そして私たちの生そのものを肯定的に捉えなおすための手がかりを与えてくれます。
トマス・アクィナス(1225-1274)の主著である『神学大全』の、「希望」について論じている箇所を御一緒に読みながら、哲学の古典が秘めている、私たちに力を与えてくれる「生の技法」に触れてみたいと思います。

 

【プロフィール】
山本芳久(やまもと よしひさ)
東京大学大学院総合文化研究科准教授
1973年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科(哲学専門分野)博士課程修了。中世最大の思想家トマス・アクィナスを軸に、キリスト教・ユダヤ教・イスラム教の比較神学的・比較哲学的考察を進める。
『トマス・アクィナス 肯定の哲学』(慶應義塾大学出版会)、『トマス・アクィナスにおける人格の存在論』(知泉書館)、「イスラーム哲学―ラテン・キリスト教世界との交錯」(『西洋哲学史Ⅱ』所収、講談社)など。

 

開催日時:2015年2月2日(月) 19時~(開場18時30分)
開催場所:東京堂書店神田神保町店6階 東京堂ホール
参加方法:参加費800円(要予約・ドリンク付き) 店頭または電話・メール(shoten@tokyodo-web.co.jp)にて、「山本芳久さんイベント参加希望」とお申し出いただき、名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さい。 電話 03-3291-5181

※当日17:00より1階総合カウンターにて受付を行います。
参加費800円(ドリンク付き)をお支払い頂いた上で、
1Fカフェにて、カフェチケットと指定のドリンクをお引換えください。
イベントチケットは6階入口にて回収致しますので、そのままお持ちください。
尚ドリンクの引換えは当日のみ有効となります。

 

箱田徹さんの選書によるブック・フェア〈後期フーコーを読む〉開催中!(神田神保町店3階思想・哲学書コーナー)

 

 ミシェル・フーコー(Michel Foucault 1926-1984)が亡くなる直前、『性の歴史2 快楽の活用』、『性の歴史3 自己への配慮』が相次いで刊行され、それまでフーコーの仕事に親しんできた読者の多くは、そのスタイルと扱われている対象の変化に当惑したといいます(何故突然の平明な文体、何故古代における自己への配慮へのテーマの転回なのか、ということですね)。前著刊行から8年間の空白期間への憶測がさまざまになされ、理解が深まらないままに晩年の仕事への否定的な評価が口にされることも少なくなかった訳ですが、時は経ち、単行本未収録の論文・インタヴュー等をまとめた『思考集成』が刊行され、コレージュ・ド・フランスにおける講義録の公刊が進むことで、「後期フーコー」思想に接近する環境は、この20年ほどで一変しました。また、イタリアの思想家たちを中心に、「生政治」「生権力」「コントロール」といった、後期フーコーの鍵語(実際にこれらの語をフーコーが使うことは稀ですが)が、ジル・ドゥルーズやジャック・デリダの政治論、動物論と突き合わされ検討・使用されることで、情報化社会時代の新たな政治性の分析に、後期フーコーの思想が応用される場面も多く見られるようになったことは周知のとおりです(しかし、こうした文脈で最もまとまった議論を展開している講義録『社会は防衛しなければならない』の邦訳書が版元で品切れになり久しく、また、後期フーコーを知るうえで不可欠な『思考集成 第10巻』をはじめ、品切れのタイトルが増加していることも事実です。復刊を希望します)。

 以上のような状況の変化を踏まえた優れた研究が多く現れてきているなかで、昨年刊行された箱田徹さんの『フーコーの闘争』(慶應義塾大学出版会)はとりわけ、フーコーの「統治」概念に着目することで、個別に検討されがちであったフーコーの政治思想と倫理思想とを一貫した高い問題設定において説得的に論じ、若い世代の研究者による清新なフーコー論の出現を強く印象付ける一冊でした。このたび、フェアを開催するにあたって箱田さんに選書リストと各タイトルへの小解説を提供していただいたことは、没後30周年を機に、フーコー思想を通して立ち現れる問題の一端を、書籍を並べることで書店において可視化する貴重な機会となりました。『フーコーの闘争』でも取り上げられた「自由主義」をめぐるフーコーの政治・経済思想や、フーコーがルポルタージュを執筆した当時のイランの情勢を理解するうえで欠かせない書籍を含む多彩なタイトルが揃っております。ぜひこの機会にご覧ください。

 (神田神保町店3階思想・哲学書コーナーにて、会期は2015年2月上旬までを予定。箱田徹さんによる選書リスト&コメント所収の特製フェア冊子を、会場にて無料配布中です)。

 

 

年末年始における営業時間のお知らせ

 

2014年は格別のお引き立てを賜り深く御礼申し上げます。
Books Tokyodo / Paper Back Cafe の年末年始の営業は下記の通りとなります。

 

●神保町店

2014 年 12 月 31 日 (水)          18:00まで営業 (カフェ L.O. 17:45)
2015 年  1 月   1 日 (木)          休業
2015 年  1 月   2 日 (金)          休業
2015 年  1 月   3 日 (土)          18:00まで営業 (カフェ L.O. 17:45)
2015 年  1 月   4 日 (日)          18:00まで営業 (カフェ L.O. 17:45)
2015 年  1 月   5 日 (月)          以降は通常通り営業    【10:00~21:00  (日・祝は20:00まで)】

 

 

●東中野店

2014 年 12 月 31 日 (水)          20:00まで営業 (カフェ L.O. 19:45)
2015 年  1 月   1 日 (木)          休業
2015 年  1 月   2 日 (金)          20:00まで営業 (カフェ L.O. 19:45)
2015 年  1 月   3 日 (土)          20:00まで営業 (カフェ L.O. 19:45)
2015 年  1 月   4 日 (日)          以降は通常通り営業    【10:00~22:00】

 

 

●ふじみ野店

2014 年 12 月 31 日 (水)          10:00~20:00まで営業
2015 年  1 月   1 日 (木)           9:00~21:00まで営業
2015 年  1 月   2 日 (金)          以降は通常通り営業    【10:00~21:00】

 

お客様には大変ご不便をお掛けいたしますが、ご理解の程よろしくお願いいたします。
2015年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます。