
カテゴリーアーカイブ: フェア案内
『聖地Cs』(新潮社)&『向井豊昭の闘争』(未來社)刊行記念
木村友祐さん×岡和田晃さんトーク&サイン会(「岡和田晃による批評の闘争領域の拡大フェア」連動企画) 聴け、「蝦夷」の声を――文学の闘争領域の拡大を目指して 11月7日(金)19時~

木村友祐 きむら・ゆうすけ(作家)
1970年青森県八戸市生まれ。作家。日本大学芸術学部文芸学科卒。2009年「海猫ツリーハウス」で第33回すばる文学賞受賞。2012年「イサの氾濫」で第25回三島由紀夫賞候補となる。著書に『海猫ツリーハウス』(集英社、2010年)、『聖地Cs』(新潮社、2014年)。その他の小説に「幸福な水夫」、「おかもんめら」、「天空の絵描きたち」、「埋(うず)み火」、「「P」「満車」「連結散水送水口」」、「ひのもとのまのなか」等多数。

岡和田晃 おかわだ・あきら(文芸批評家・ライター)
1981年北海道上富良野町生まれ。文芸評論家・ライター。日本SF作家クラブ会員。筑波大学大学院人文社会科学研究科一貫制博士課程在学中。著書に『アゲインスト・ジェノサイド』(アークライト/新紀元社、2009年)、『「世界内戦」とわずかな希望 伊藤計劃・SF・現代文学』(アトリエサード/書苑新社、2013年)、『向井豊昭の闘争 異種混交性(ハイブリディティ)の世界文学』(未來社、2014年)。編著に『向井豊昭傑作集 飛ぶくしゃみ』(未來社、2014年)、『北の想像力 〈北海道文学〉と〈北海道SF〉をめぐる思索の旅』(寿郎社、2014年)。共著書・訳書多数。
福島第一原発事故による警戒区域内で当局の命令に逆らい放射性物質に汚染された牛を生かし続ける牧場の様子を、生活者の視点で活写し野間文芸新人賞候補となった問題作『聖地Cs』(木村友祐)。〈アイヌ〉への歴史的な加害性を痛みとして引き受け、孤軍奮闘を続けた作家の評伝『向井豊昭の闘争 異種混交性(ハイブリディティ)の世界文学』(岡和田晃)。
これら二冊は、実は共通した問題意識で書かれています。そのことは「夷を微かに希うもの――向井豊昭と木村友祐」(岡和田晃、「すばる」2014年12月号掲載予定)で仔細に論じられていますが、今回のイベントでは、二人の作家を取り結ぶ“東北”というトポスを切り口に、現代日本の同調圧力へ抗する「蝦夷」について縦横に語り合います!
開催日時:2014年11月7日(金) 19時~(開場18時30分) 開催場所:東京堂書店神田神保町店6階 東京堂ホール 参加方法:参加費800円(要予約・ドリンク付き) 店頭または電話・メール(shoten@tokyodo-web.co.jp)にて、「木村さん×岡和田さんイベント参加希望」とお申し出いただき、名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さい。 電話 03-3291-5181
※当日17:00より1階総合カウンターにて受付を行います。 参加費800円(ドリンク付き)をお支払い頂いた上で、 1Fカフェにて、カフェチケットと指定のドリンクをお引換えください。 イベントチケットは6階入口にて回収致しますので、そのままお持ちください。 尚ドリンクの引換えは当日のみ有効となります。
【神田神保町店】『榛地和装本展 -編集者藤田三男の装本-』 三島由紀夫『サド侯爵夫人』から『コレクション・モダン都市文化(全百冊)』へ
『榛地和装本展 -編集者 藤田三男の装本-』
三島由紀夫『サド侯爵夫人』から『コレクション・モダン都市文化(全百冊)』へ
1961年、河出書房新社へ入社、2010年、ゆまに書房退社まで、藤田三男氏は約50年にわたり文藝書編集に携わってきた。
藤田氏にはもう一つの顔がある。
装本家・榛地和としての多くの仕事である。
1965年、三島由紀夫『サド侯爵夫人』から、2014年6月完結の「コレクション・モダン都市文化」(全100冊)まで、50年にわたり多くの装本を手掛けた。その内より約100点を選び展示する装本展である。
作家、装幀家、編集者が一体となって制作した手づくりの本を一堂に集め、いま電子書籍の時代に向けて、「本とはなんとうつくしいものか」という問いかけを、改めて書籍文化の一つの在り処として示す試みである。 (『榛地和装本展 -編集者 藤田三男の装本-』 開催概要より)
【会期】 2014年10月24日 (書店の営業時間に準ずる)
【開催場所】 東京堂書店 神田神保町店 1階フェアコーナー・店頭ウィンドウ面

こちらの装本展に合わせ、初日の10月24日、榛地和(藤田三男)さんによる、講演会を開催致します。(満員御礼受付け終了致しました)
あなたは今、このフェア情報を見ている。
慶応義塾大学出版会刊 佐々木 敦 著 「あなたは今、この文章を読んでいる。」刊行記念
題して、
「このフェアはフィクションです。*実在のものとも関係あります」当店1Fにて開催中!
「メタフィクション」及び佐々木敦さんが提唱する文学の新規概念、「パラフィクション」を特集いたします。
パラフィクションとは・・・
ゼロ年代後半から、「メタフィクション」の限界を乗り越えるべく構想された作品群が登場しはじめる。それらのテクストには、「読者」に「読む」という能動的行為を要求するプログラムが内包されていた。本書では、そのプログラムを「近傍の/両側の/以外の/準じる/寄生する」という意味をもつ「パラ」を冠するフィクションとして名づけ、提言する。「読者」つまり「あなた」が読むたびに新たに生成されるフィクション、それが「パラフィクション」である。
「あなたは今、この文章を読んでいる。」帯文より
棚では現実に存在する記号が虚構化し、文字列が横溢しております。それらを読者が読解することによって成立するフェアです。目玉として、慶応大学出版会スタッフの入魂の選書や、佐々木敦さん、藤田直哉さんにお薦め頂いたメタフィクションの作品もご用意しております。この棚を作った担当Kは作業の最中、忽然と姿を消しました。もしかしたら鏡面世界棚に取り込まれたのかもしれません。皆さん、良かったら彼を探してみて下さい。
そして来る10月17日、イベントを開催します。
虚構内存在の存在論
佐々木敦(批評家、早稲田大学学術院教授) × 藤田直哉(SF・文芸評論家)
開催日時:2014年10月17日(金) 19時~(開場18時30分)
開催場所:東京堂書店神田神保町店6階 東京堂ホール
参加方法:参加費800円(要予約・ドリンク付き) 店頭または電話・メール(shoten@tokyodo-web.co.jp)にて、「佐々木さん藤田さんイベント参加希望」とお申し出いただき、名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さい。 電話 03-3291-5181
※当日17:00より1階総合カウンターにて受付を行います。 参加費800円(ドリンク付き)をお支払い頂いた上で、 店内カフェにて、カフェチケットと指定のドリンクをお引換えください。 イベントチケットは6階入口にて回収致しますので、そのままお持ちください。 尚ドリンクの引換えは当日のみ有効となります。


春風社フェア内企画 装丁家お2人による特製ポップ掲示!

↑長田年伸さん選書のコーナー
神田神保町店3階にて開催中の、春風社フェアにて、同社の多くの書籍を装丁されてきたお二人の装丁家、長田年伸さんと矢萩多聞さんにポップを提供していただきました。
とても興味深い内容です。ぜひ店頭で御覧ください
選書していただいた書籍以外でも、同社のタイトルには、こだわりぬいた、実験的な造本の書籍がたくさん。
ちょっとあきれるくらいです(失礼!)。
まとめて見ることのできる貴重な機会と存じます。
造本・装幀・活字マニアの方もぜひ!
↓矢萩多聞さんは変型のポップを作製してくださいました。のろまな担当者の作業が間に合わず特別な表示がなく、ナゾの手書き&活字混在ポップが棚のあちこちに設置してありますが、矢萩さんによる特製ポップですので、とくと御覧ください!


春風社フェア関連企画 橋本照嵩さんポスター展開始!!

只今神田神保町店3階で開催中の「春風社ほぼ全点フェア」関連企画のご案内です。
この度春風社さんから上梓されたばかりの橋本照嵩さんの写真集『石巻 2011.3.27~5.29』所収の作品からB1サイズのポスター11枚を作成していただきました。
胸に迫る力強い作品に言葉を失います。
当店奥の階段スペースにて、10月末まで展示をさせていただいております。ぜひ足をお運びください。
また、2階美術書コーナー、3階春風社フェアコーナーにて、プリントも5点展示しております!こちらもぜひご覧ください。
3階で開催中の「春風社ほぼ全点フェア」では、橋本照嵩さんに署名していただいた作品集『北上川』、 『石巻 2011.3.27~2014.5.29』も販売しております。御手にとって御覧ください。


【神田神保町店】フェア情報(9月~)

春風社創業15周年記念、ほぼ全点フェア開催中(神田神保町店3階)

現在、神田神保町店3階エレベーター前にて、今年創業15周年を迎える横浜の出版社、春風社さんの書籍ほぼ全点を取り揃えてフェア開催中です。
人文書、文芸書、芸術書など、多彩かつ個性的なタイトルが約500点!!
いずれも、はなぎれに至るまで神経の行き届いた見事な造本。本文まで活版で刷られた書籍も!必見です。
また、10月末までの会期中、橋本照嵩さんの新刊、写真集『石巻』所収の作品によるポスター展も開催致します。後日詳しくご案内致します。ご期待ください。

新井潤美先生選書フェア「メイドを通してみる英国文化」開催中!(神田神保町店3階)

ただいま神田神保町店3階にて、ロジーナ・ハリソン著『おだまり、ローズ』(新井潤美監修・新井雅代訳、白水社)の刊行に合わせ、監修者の新井潤美先生の選書による「メイドを通してみる英国文化」フェアを開催中です。
新井先生には、英国文化史に関する書籍ばかりでなく、古典から現代に至る文学作品、コミックまで、多彩なタイトルを選書していただきました。現代のサブカルチャー作品におけるキャラクター造形にまで影響がつづく、メイドや執事をめぐる歴史・文化を深く学ぶことのできる楽しい棚になっていると思います。ぜひ御覧ください。

【神田神保町店】諏訪部浩一さん選書 「アメリカン・ノワールの世界」フェア開催中!


只今神田神保町店3階にて、アメリカ文学者 諏訪部浩一さんセレクトによる、
「アメリカン・ノワールの世界」フェアを開催しております。
出口がないこの世界で、不条理な運命に翻弄されて虚しくあがく人間を、犯罪ドラマの手法で描く「ノワール」。
『「マルタの鷹」講義』で日本推理作家協会賞を受賞し、今年「ノワール文学講義」を上梓した諏訪部さんが
今考えられるベスト・ノワール、およびノワールの起源と可能性を読者の皆様に問いかけます!
海外文学・ミステリファン必見の非常にレアな企画です。どうぞ皆様お見逃しなく!
9月末まで開催


