本の世界を彩ってきた挿し絵画家の作品展『粋美挿画展』開催!

粋美挿画展

神保町ブックフェスティバル(10月29、30日開催)を挟んだ1週間の会期で濱野先生、堂先生、(故)伊勢田先生の作品を中心に日本出版美術家連盟会員の装丁や出版挿し絵の原画展を開催いたします。手書き原画の素晴らしさと懐かしい本の数々などご堪能いただけるとおもいます。ご来場をお待ちしております。

開催日程 10月27日(木)~11月3日(木)am10:00~pm8:00(最終日のみam10:00~am12:00)(入場無料)
開催場所 東京堂書店 神田神保町店6階

今週のベストセラー(10月11日調べ)

1 新しき地球社会の創造へ 平和の文化と国連 A.K.チョウドリ 潮出版社 1600円 B6
2 書行無常 藤原 新也 集英社 3570円 A5
3 三国志10 宮城谷 昌光 文藝春秋 1700円 B6
4 昭和の読書 荒川 洋治 幻戯書房 2520円 B6
5 ベストセラー炎上 妙な本が売れる変な日本 西部 邁 平凡社 1575円 B6
6 わたしの少女マンガ史 小長井 信昌 西田書店 1680円 B6
7 マスカレード・ホテル 東野 圭吾 集英社 1680円 B6
8 困ってるひと 大野 更紗 ポプラ社 1470円 B6
9 島国チャイニーズ 野村 進 講談社 1680円 B6
10 五十鈴川の鴨 竹西 寛子 幻戯書房 2730円 B6

野村進さん講演会『コリアン世界の旅』と『島国チャイニーズ』のあいだで

shimaguni_chinese「私が二百人を超える在日チャイニーズを取材した結果では、彼らの大半が日本での生活におおむね満足しており、留学生のほぼ全員が、少なくとも来日時には親日か、もしくは好日であった。(中略)こうした彼らの実態が、日本人にはあまりにも知られていないのではないか。(中略)両者の深い断絶の谷間を、活字の飛礫(つぶて)でいくらかなりとも埋めていこうというのが、本書の最大のねらいであり、私のささやかな希望でもある。」(『島国チャイニーズ』まえがきより)

傑作『コリアン世界の旅』から15年の歳月を経て、このほど新刊『島国チャイニーズ』を上梓したノンフィクションライターの野村進さん。在日コリアン、在日チャイニーズへの徹底した取材を通じて見えてきたものとは?「反中」「嫌中」が蔓延する日本に生きる、在日チャイニーズたちの、日本へのひたむきな思いとは?一世紀ほど前には多くの中国人留学生が集い、日中文化の交流地であったここ神田神保町で語っていただきます。

著者紹介
野村 進
ノンフィクションライター・拓殖大学国際学部教授。1956年東京都生まれ。上智大学外国語学部英語学科中退。アジア・太平洋地域、先端医療、メディア、事件、人物・企業論などを中心に取材・執筆活動を続ける。1997年、『コリアン世界の旅』(講談社文庫)で第19回講談社ノンフィクション賞・第28回大宅壮一ノンフィクション賞をダブル受賞。主著に『脳を知りたい!』『救急精神病棟』(ともに講談社文庫)、『日本領サイパン島の一万日』(岩波書店)、『千年、働いてきました』(角川oneテーマ21)、『調べる技術・書く技術』(講談社現代新書)ほか。

開催日時 11月4日(金)18:00~20:00(開場17:30)
開催場所 神田神保町店6階
参加方法 参加費500円(要予約)
電話または、メール(tokyodosyoten@nifty.com)にて、件名「野村さんイベント希望」・お名前・電話番号・参加人数、をお知らせ下さい。イベント当日と前日は、お電話にてお問合せください。電話 03-3291-5181

今週のベストセラー (10月5日調べ)

  1 三国志10 宮城谷 昌光 文藝春秋 1700円
2 希望は絶望のど真ん中に  岩波新書 むの たけじ 岩波書店 735円
3 流される 小林 信彦 文藝春秋 1550円
4 福島の原発事故をめぐって いくつか学び考 山本 義隆 みすず書房 1050円 5 安全な妄想 長嶋 有 平凡社 1470円
6 平成猿蟹合戦図 吉田 修一 朝日新聞社 1890円
7 木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか 増田 俊也 新潮社 2730円
8 昭和の読書 荒川 洋治 幻戯書房 2520円
9 日曜日の歴史学 山本 博文 東京堂出版 1575円
10 島国チャイニーズ 野村 進 講談社 1680円

3階より「関東の戦国時代」「東京堂納涼ゾンビ祭」のご案内

3階で開催中のフェアを二つご紹介をさせていただきます。

「後北条氏だけじゃない 関東の戦国時代」

3階歴史コーナー横にございます催事場では現在「今尾恵介と地図の世界」のとなりで「後北条氏だけじゃない 関東の戦国時代」と題しましてフェアを開催中です。歴史コーナーの中の一つの視点として、関東の戦国時代について関連した書籍を取り揃えております。是非ご利用ください。

12月8日追記:上記フェアは終了いたしました。取扱書籍のことなど気になることがございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。

「東京堂納涼ゾンビ祭」

もう一件。レジ横にて開催中なのがゾンビ関連書、小説やその元ネタであるハイチのブードゥー教に関する書籍までを取り揃えてお送りする「東京堂納涼ゾンビ祭」です。「SUPER8」や「東京公園」でも劇中劇でゾンビ映画の撮影シーンがあり、またゲームでも「バイオハザード」「デッドライジング」のように一般にもポップなアイコンとして浸透した生ける屍。低予算ムービーの代名詞でもあり、「ショーン・オブ・ザ・デッド」「ゾンビランド」のようにコメディ分野としても快作が出現するなど、ジャンル自体が成熟しつつあるとも言われる中でゾンビ映画の現状をどう総括するか。一見では下手物で低俗と見なされるジャンルでも、志なくして面白い映画を作ることは難しく、ロメロ作品の諸作や「ブレインデッド」「ゾンビランド」等骨太のドラマやテーマが隠されていることは決して珍しいことではありません。真面目にも不真面目にも楽しめる、本気か冗談かわからないこのジャンルに触れてみるのも一興でしょう。皆様のご来店をお待ちしております。

(映画・理工・ウェブ更新担当:石井)

1月12日追記:「東京堂納涼ゾンビ祭」は好評のうちに終了いたしました。またご意見・ご要望等がございましたら、何なりとお寄せ下さいませ。