3階売り場の紹介(哲学書etc.)

当店3階の哲学書の品揃えは神保町でも屈指であると自負しております。

たとえば、スピノザ研究書(スピノザ協会年報「スピノザーナ」バックナンバーもございます)↓

spinoza

創文社の「ハイデガー全集」も、入手可能なものは全て揃えております(灰色の背の本が創文社の「ハイデガー全集」であります)↓

heidegger

そしてこちらも……↓

pgpbn

当店は神保町唯一のphotographers’ gallery press バックナンバー常設店。
バッチェン、フリード、ディディ=ユベルマンのインタヴュー記事、田本研造の写真の網羅的(496点!)掲載など、意欲的な記事を満載した写真誌です。

神保町にお越しの際には、是非当店3階にもお立ち寄り下さい。

3階フェア:「南」/「北」「写真」考のご案内

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ただ今当店3階にて、沖縄と北海道の写真に関する書籍を集めたブック・フェア『「南」/「北」「写真」考』を開催しております。一般の書店ではあまり見ることのない、地方小出版物に強い当店ならではの書籍も多数取り揃えてございます。会場にて、フェア担当者の作成に成るしおりもお配りしております。あわせてお楽しみ下さい。

「ここに集められた「沖縄」、そして「北海道」をめぐる写真集や書籍の掻き立てる不鮮明な波紋が、日々膨大に撮影され流通する、このたびの震災の写真や映像を見る私たちの眼を、そして精神を、「東京」での鑑賞者の位置から幾分かでも滑落させるものでもあると信じております。「原発」をめぐる言説が、なおも明治以来の帝国の首府と辺縁の構造を自明視し、強化するように機能していることは多くの人が感じていることでしょう。明治以来の「沖縄」と「北海道」の表象に眼を凝らすこととは、近代がマイノリティーに強いてきた構造のオルタナティヴ(他なるあり方)をまさぐることでもあると信じております」(フェアのしおり「緒言」より)

10月13日追記:本フェアは終了いたしました。取扱書籍のことなど気になることがございましたらお気軽にお問い合わせください。

梅棹忠夫フェア&未来を創るエネルギーフェア

3階より現在開催中のフェアをご案内させていただきます。 

梅棹忠夫フェア

国立民族学博物館 特別展「ウメサオタダオ展――知的先覚者の軌跡」に合わせまして昨年7月に亡くなられた日本を代表する民俗学者である梅棹忠夫先生のフェアを3階、歴史と哲学の間にございますフェア棚にて開催中です。氏の代表作といえる「文明の生態史観」(中公文庫)を中心として著作各点をまとめております。年譜なども掲載しており氏の業績を一覧できるフェアとなってございます。※当フェアは7月25日を持ちまして終了いたしました。

未来を創るエネルギーフェア

東京堂書店3階では今回の福島原発の事故を受けまして「原子力の実態と自己防衛を考える本棚」を武田邦彦さん、広瀬隆さんなど事故後積極的に発言されている著者や原子力の専門書等を含めて展開してまいりましたが、これから起こると言われる夏場の電力供給の問題や原子力の危険性など未来を見据えたエネルギーの発電・供給のあり方を考えるフェアを「未来を創るエネルギーフェア」と題して展開中です。

原子力発電のただ代わりでなく「取って替わることができる」とも一部で言われている自然エネルギーの実力や、電力の効率的活用の実現のみならず新たな社会のしくみまで作り変える次世代電力網スマートグリッド関連の書籍まで多くを取りそろえてございます。

以上二点フェアの紹介でした。皆様のご来店を3階従業員一同お待ちしております。

開催期間:5月~終了日未定

※当フェアは終了いたしました。棚の方には通常通りエネルギー・環境関連本が揃ってございます。ご来店お待ちしております。

(映画・理工・ウェブ更新担当:石井)

地方の本新刊情報

ボーダーインク(沖縄)から新刊3点。「聞き書き・島の生活誌」シリーズです。このシリーズは「一人一人が暮らしを見つめ直し、自然とのつきあい方を考えていくことが、今重要な意味を持ってい」、「島々の歴史と、自然と向き合う生活のなかで紡ぎあげられた知恵や伝承は、その大きなよりどころになる」と編まれたシリーズ。今回、5、6、7巻が刊行されシリーズ完結です。
『うたいつぐ記憶―与那国・石垣島のくらし』安渓貴子・盛口満編 1050円税込
 1章・与那国島祖納‐島の歌を聴き集めて/2章・与那国島祖納‐お米の味と稲のにおい/3章・与那国島祖納‐在来米と深田の思い出/4章・与那国島に測候所のできたころ/5章・与那国島 530年前の済州島からの漂着民の記憶/6章・石垣市登野城 何より馬が好き

『いくさ世をこえて―沖縄島・伊江島のくらし』蛯原一平・安渓遊地編 1050円税込
 1章・国頭村・猪垣のあるムラ 奥のくらし/2章・国頭村 そしてユッパーが消えた/3章・宜野座村 基地のなかの村アニンドーの思い出/4章・沖縄市 知花に田んぼがあった頃/5章・南城市玉城「わかる」と「できる」は違う/6章・南城市佐敷 竹細工のシマ/7章・伊江島 いくさ世のあよさき

『木にならう―種子・屋久・あ、真美島のくらし』三輪大介・盛口満編 1050園税込
 1章・種子島に西之表市 木に教わる暮らし/2章・種子島に西之表市 自分で何もかも作りました/3章・屋久島町永田 トビウオの寄せる島/4章・奄美市住用町 水辺の暮らし/5章・瀬戸内町嘉徳 炭焼きが盛んだった頃/6章・瀬戸内町清水 昔の人に笑われるよ/7章・徳之島伊仙町崎原 川も山も海もない

 聞き書きのリアルさ、豊かさが伝わってくるシリーズです。先達が作り上げてきた今、生活の深さ思いを味わってください。

武士・城コーナーが移動しました。

三階のレジ奥、地方出版社の本、小出版社のコーナーにひっそりとあった知る人ぞ知る「武士・城」コーナー。地方の出版社発行のお城の本やお侍さんの本を集めた棚です。 このほど、「日本史」の「江戸時代」棚の横(棚番号三階0706)へ移転しました。 地方の本だけでなく、広く関連を集めより充実した棚を目指します。どうぞよろしくお願いします。(三階・畠中)